地域によって気候や土壌など酪農をやっていく環境や行政の支援なども違います。お子さんがいる場合は、近くに学校や病院があるなど条件も変わるでしょう。WEBサイトによる情報だけでなく、実際に現地の支援組織に相談するなどして自分に合いそうな地域を選びましょう。

新規で酪農業を始めるには、乳牛の購入や施設や農地の取得のための費用が必要です。これらの初期投資にかかる費用は数千万～億の単位に上ります。これらの資金は借入により対応することが可能ですが、経営開始当初は当面の運転資金も必要となりますので、就農する時点では数百万以上の手持ちのお金が必要です。

第三者継承は、移譲希望者（離農農家）の農地・施設・機械等の有形資産と技術・ノウハウなどの無形資産を家族以外の継承希望者（新規就農者等）に、受け渡すことを通して、経営を継承する手法です。 移譲希望者の経営基盤を全て引き継ぐことが出来るため、一から新規で乳牛や農地等を取得して酪農家になるのと比較すると早期に安定経営の確立が可能です。しかし、移譲する農場の資産評価と資産をどう引き継ぐか、移譲希望者と継承希望者の人間関係・信頼関係の構築や住宅の譲渡等に関して課題を抱え、継承途中で破断になるケースも散見されており、簡単とは言えません。